みなさん、おはようございます。
今日は、外回り時の休憩時間の考え方についてです。
突然ですが、外回り時の休憩時間はどのように取り扱ったら良いかご存知でしょうか?
通常、外回りの際、決まった時間での休憩時間をとることが難しいため、社員の裁量で取得することになるかと思います。
社員の裁量となると、企業からすると大丈夫?ちゃんと仕事をしている?と不安になることがあるかもしれません。ちなみに労働基準法では以下のように定めています。
労働者が労働時間の全部または一部について事業場外で業務に従事した場合において、労働時間を算定し難いときは、所定労働時間労働したものとみなす。
https://elaws.e-gov.go.jp/document?lawid=322AC0000000049
つまり、企業側としては、労働時間が把握できない場合でも所定の時間分の労働時間分の給与を支払う必要があるということになります。
そのため、企業側が、社員が外回り時しっかりと働いているか分からないから、労働時間のカットにより支払う給与を減らすなどのことは行えないものとなります。
このように、外回りでの働き方に対してどのような決まりがあるかなどを事前に把握しておく必要があります。ちなみに上記の内容を都合の良いように受け取り、「就業時間はサボっても大丈夫!」なんて勘違いをしていると職務専念義務違反にあたり、解雇対象となる可能性があるのでお気をつけください。
このように、外回りで仕事を行う場合のルールというものを明確にして、企業及び社員双方が理解しておくことで、トラブルになる可能性を未然に回避することが多々あるかと思います。
社員が働きやすい環境を整備するためにも、お互いが理解し合うことは非常に重要なことではないかと考えています。